炭化技術で廃棄ゼロ社会へ。
新循環ソリューション「.Garbon」始動
〜TOYOTA UPCYCLEプロジェクトと実証実験も開始〜

炭化技術で
廃棄ゼロ社会へ。
新循環ソリューション「.Garbon」始動
〜TOYOTA UPCYCLEプロジェクトと
実証実験も開始〜

概要

株式会社Gab(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山内萌斗)は、
2025年9月10日、炭化技術を活用した新しい資源循環ソリューション「.Garbon(ガーボン)」を正式にリリースしました。

「.Garbon」は、これまで再利用が困難だった有機系廃棄物(衣類、プラスチック、食品残渣など)を独自のプロセスで炭化し、
人工皮革、建材、顔料、繊維などの“選べる素材”へと変換します。
廃棄物処理の課題解決とCO₂削減の両立を実現する“第4の解決策”として、循環型社会の構築を目指します。

背景

日本では、年間316万トンの焼却灰が埋立処分され、残り約20年で埋立容量が限界に達すると試算されています。
さらに、年間150万トン以上の廃プラスチックが海外輸出され、環境汚染や規制強化の要因となっています。
こうした状況の中、多くの企業が「廃棄ゼロ」「カーボンニュートラル」を目標に掲げていますが、
従来の3R(リデュース・リユース・リサイクル)だけでは限界があり、新たな循環手段が求められています。

.Garbonとは

「Garbage(廃棄物)+Carbon(炭素)=.Garbon」

炭化技術によって廃棄物を炭化物へと再資源化。その炭化物は、

  • 黒色顔料
  • 人工皮革や繊維の原料
  • 消臭・抗菌・遠赤外線効果を持つ機能素材

として活用できます。これにより「廃棄処理費用」から「素材購入費用」へと発想を転換し、循環型の新しいビジネスモデルを実現します。

TOYOTAとの実証開始

今回、第一弾としてトヨタ自動車「TOYOTA UPCYCLEプロジェクト」と連携し、
自動車製造工程で発生する端材や廃材を対象とした実証実験を開始しました。
これにより、従来は焼却や埋立に頼るしかなかった廃棄物を、
新たな高付加価値素材として再資源化する取り組みを加速させます。

.Garbonの特徴

  1. 廃棄物を高付加価値素材へ変換できる炭化技術
  2. 消臭・抗菌・遠赤外線など、炭化物の機能を活かした素材設計
  3. 人工皮革、建材、顔料、繊維など多様な用途展開
  4. 「廃棄コスト」から「素材投資」へと切り替える新モデル
  5. 導入から用途設計まで一貫して伴走支援

今後の展望

株式会社Gabは「ゼロウェイストコンソーシアム」の構築を視野に、炭化技術のみならず他の再生利用技術とも連携し、
社会全体で廃棄ゼロを実現する新しい循環モデルを推進してまいります。

導入を検討される企業さまへ

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.002.FAQ

炭化は、焼却に比べてCO2排出量を約30〜50%削減(廃棄物の種類により変動)でき、さらに生成される炭化物は有価物として再活用が可能です。これまで、分別や再生処理が難しかった廃棄物を、黒色による汎用性、消臭・抗菌・遠赤外線・吸着効果などの機能性や各社の資源循環ストーリーなどの情緒性を持つ高付加価値素材へと生まれ変わらせます。これにより、廃棄量及び廃棄費用の削減、資源循環の実現、既存素材の代替や新規事業による売上創出、環境配慮・サステナビリティPRやIR効果の向上が同時に可能となります。

出口商品の種類や販売条件によっては、廃棄費用の削減が可能です。炭化後に生成される炭化物を有価物として販売・活用できれば、廃棄物処理費用の一部または全額を相殺できます。ただし、削減効果は入口の廃棄物の種類や量、出口商品の販売価格によって変動しますので、炭化PoCで試算をご提案します。

無機物以外の廃棄物(プラスチックを含む有機物)であれば、基本的に炭化可能です。分別が難しい廃棄物にも対応できます。

炭化実績例:ポリエステル(PET)、ポリウレタン(PU)、ナイロン、レーヨン、フェノール樹脂、本革、コットン、紙、下水汚泥、植物など。

※PE、PP、PSは通常炭化不可ですが、前処理や混合により対応可能な場合があります。
※塩ビ系は中和工程が必要なため、コストや工程が増加します。

炭化物は多孔質構造を持ち、消臭、抗菌、遠赤外線放射、吸着(有害ガス・不純物の吸着)などの機能を発揮します。さらにこの構造により、添加剤(消臭・抗菌など)の効果も高まります。
また、カーボンブラック用途(黒色顔料・補強材)も研究開発しています。

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