.Garbon FAQ
.001炭化について
-
炭化は、焼却に比べてCO2排出量を約30〜50%削減(廃棄物の種類により変動)でき、さらに生成される炭化物は有価物として再活用が可能です。これまで、分別や再生処理が難しかった廃棄物を、黒色による汎用性、消臭・抗菌・遠赤外線・吸着効果などの機能性や各社の資源循環ストーリーなどの情緒性を持つ高付加価値素材へと生まれ変わらせます。これにより、廃棄量及び廃棄費用の削減、資源循環の実現、既存素材の代替や新規事業による売上創出、環境配慮・サステナビリティPRやIR効果の向上が同時に可能となります。
-
出口商品の種類や販売条件によっては、廃棄費用の削減が可能です。炭化後に生成される炭化物を有価物として販売・活用できれば、廃棄物処理費用の一部または全額を相殺できます。ただし、削減効果は入口の廃棄物の種類や量、出口商品の販売価格によって変動しますので、炭化PoCで試算をご提案します。
-
無機物以外の廃棄物(プラスチックを含む有機物)であれば、基本的に炭化可能です。分別が難しい廃棄物にも対応できます。
炭化実績例:ポリエステル(PET)、ポリウレタン(PU)、ナイロン、レーヨン、フェノール樹脂、本革、コットン、紙、下水汚泥、植物など。
※PE、PP、PSは通常炭化不可ですが、前処理や混合により対応可能な場合があります。
※塩ビ系は中和工程が必要なため、コストや工程が増加します。
-
炭化物は多孔質構造を持ち、消臭、抗菌、遠赤外線放射、吸着(有害ガス・不純物の吸着)などの機能を発揮します。さらにこの構造により、添加剤(消臭・抗菌など)の効果も高まります。
また、カーボンブラック用途(黒色顔料・補強材)も研究開発しています。
-
炭化物はそのまま消臭・抗菌剤や黒色顔料として利用可能なほか、炭化物配合高付加価値素材として各業界向けに展開できます。
例:人工皮革(.Garbon1)、左官材(.Garbon2)、中綿(.Garbon3)、ペレット(.Garbon4)、顔料・染料(.Garbon5)。
ノベルティやオーダーメイド製品、、肥料として農地・魚礁利用によるカーボンクレジット創出も可能です。
-
炭化物の品質は、入口の廃棄物の種類や組成、前処理条件によって変動します。ただし、.Garbonでは炭化PoCで最適な炭化条件を検証し、粒径や性質を安定化させるプロセスを設計します。そのため、素材化や製品化において、用途に適した安定品質を確保可能です。用途によっては追加の粉砕・ふるい分け・化学反応・添加工程を行い、見た目や機能のバラつきを抑えています。
-
SDSの必要性や内容は、入口の廃棄物の種類や組成、用途、業界の規制によって異なります。.Garbonでは、炭化PoCや素材化の段階で、必要に応じてSDSを作成・提供可能です。また、早急な対応が必要な場合は既存のSDSテンプレートをベースに、含有成分や安全性データを更新して対応することもできますので、事前にご相談ください。
.002オペレーションについて
-
PoC(Proof of Concept)では、炭化の適性や条件などを実験します。少量(100g〜)の廃棄物で、最適な炭化条件や生成物の性質を検証し、レポートを作成及び実装に向けたオペレーション構築まで実施します。初回費用は36万円(税別、最大5種類まで)です。
-
PoC後は、
①炭化のみ依頼(費用発生)
※スキーム要相談
または
②炭化物配合高付加価値素材の購入
(炭化費は素材原価に内包)
の2パターンから選べます。※素材価格はアウトプット内容により変動いたします。お見積りは都度ご提示いたします。
-
炭化PoCを除いた場合、納品までの目安期間は約2.5ヶ月が目安です。
1.廃棄物の炭化(約1ヶ月)
→廃棄物を炭化炉へ配送し、炭化を行います。
2.炭化物のパウダー化(約1週間)
→生成された炭化物を粉末状に加工します。
3.素材化・製品化(約1.5ヶ月)
→各素材メーカーにて用途に応じた素材へと加工し、納品いたします。※スケジュールはご要望に応じて調整可能です。
-
段ボール等に梱包し、指定住所へ発送してください。今後、全国拠点を順次拡大予定です。
※送料は発送元のご負担となります
-
初回は100g〜対応可能です。スモールスタートでの検証ができます。
.003素材について
-
アパレル、スポーツ用品、玩具、建築(内装・インテリアなど)、インフラ(デベロッパー・自動車など)など幅広く検討が進んでいます。
-
人工皮革の場合、質感・絞感・カラーなどの意匠や機能性をニーズに合わせて調整可能です。
※ただし、ビビッド系のカラーは素材特性上、難しい場合がございます。
その他の素材についても、ご要望に応じてカスタマイズ対応いたします。
-
可能です。
素材の販売、ノベルティのOEM、オリジナル商品の開発も承ります。
-
私たちは以下の強みを活かし、事業を推進しています。
①独自特許の保有:プラスチックや衣料など、再資源化が難しい廃棄物の炭化に関する特許技術。
②高効率な炭化技術:高純度な炭化物を安定的に生成できる独自プロセス。
③共同開発力:強力なR&Dパートナーとの連携による新素材開発。
④事業化支援:素材提供にとどまらず、販路開拓から売上創出まで伴走。
.004サポート内容について
-
CO2削減量や再資源化率などの定量データを提供可能です(詳細条件の事前調整が必要)。
-
炭化PoCの前に締結可能です。機密情報は厳重に管理します。
-
無料でお打ち合わせ可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。
.005その他
-
可能です。
用途・処理量・設置環境に応じて最適な機種をご提案いたします。導入時の補助金・助成金の活用支援や、導入後の保守・運用サポートも行います。特に医療廃棄物や食品残渣廃棄物を扱う事業者様からのご相談が多く、導入実績もございます。また、.Garbonの炭化・素材活用が軌道に乗ったお客様には、安定した生産体制を構築し、長期的な廃棄費用削減につなげるため、炭化炉の導入をおすすめいたします。まずは、炭化PoCプランおよび資源循環プランにて、事業適性や必要能力を確認した上でご案内いたします。